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オゾン分解触媒 (NHC触媒)

オゾン分解触媒

型番 NHC-M(金属ハニカムタイプ)
NHC-R(セラミックハニカムタイプ)

有害なオゾンを無害な酸素に分解!長期間利用が可能な高性能触媒。

製品概要

ハニカム構造を採用した触媒です。常温またはそれ以下の温度域において、人体に有害なオゾンを高効率で酸素に分解し、無害化します。

製品の特徴

  • 長期間の継続利用が可能
  • 用途に合わせて触媒仕様を選択可能
  • オゾンを高速で分解処理

製品仕様

サイズ、セル密度など用途に合わせて選択いただけます。

   
タイプ NHC-Mシリーズ NHC-Rシリーズ
材質 金属 セラミック
特徴
  • セル密度:500~1200 cells/inch2 以上
  • 難燃性グレード:UL94 V-0
  • 80~500 cells/inch2
  • 不燃性(無機物質で構成)
サイズ
定型サイズ:
  • 150×150×15mmt(NHC-Mシリーズ)
  • 150×150×50mmt(NHC-Rシリーズ)

*任意のサイズにも対応可能

用途

コピー機用オゾン分解フィルター、電気集塵機、排オゾン処理など。

  • コピー機画像

オゾンとは?人体に影響があるってほんと?

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オゾンというと、多くの方が思い浮かべるのは「オゾン層」をでしょう。大気中のオゾンの約90%はこの成層圏(約10〜50km上空)にとどまり、太陽からの有害な紫外線を吸収して地上の生態系を保護しています。地上から15kmの対流圏でもオゾンは発生するのですが、成層圏での役割とは逆に、人体には有害です。オゾンは3つの酸素原子(O3)からなる気体で酸化作用が強く、多くの物質に反応するという特徴があります。この特性質を利用して殺菌、消毒、除臭、水処理に用いられたりもしますが、一定濃度以上のオゾンが体内に入り込むと、鼻腔・喉・気管・肺など通過する全ての粘膜が酸化されてしまい、その結果、臭いや刺激、咳、頭痛、眠気、胸のつかえなどの身体的な害が生じることがあります。また、高濃度のオゾンを吸引し続けてしまうと肺の深部にまで到達し、肺水腫などの呼吸器障害をを引き起こしてしまうこともあるため、日本では産業衛生学会、中央労働災害防止協会によって、作業環境基準としての抑制濃度が0.1ppmと定められています。

   
オゾン濃度 生体に対する影響・作用など
0.01~0.02 ppm 臭気を感じる。
0.1 ppm 強い臭気、鼻・喉に刺激を感じる。
0.2~0.5 ppm 3~6時間で視覚低下の症状が出る。
0.5 ppm 明らかに上部気道に刺激を感じる。
1~2 ppm 2時間で頭痛、胸部痛、上部気道の乾きと咳が起こる。
5~10 ppm 脈拍増加、肺水腫の症状が出る。
15~20 ppm 小動物は2時間以内に死亡する。
50 ppm 人間も1時間で生命が危険になる。

オゾンを除去するには?

前述のようなオゾンによる健康被害を防ぐため、大気中のオゾンを除去するのに触媒方式が有効です。本触媒は常温以下の低温域で効果を発揮します。触媒表面に接触する事で、オゾンを酸素に分解し無害化する事が可能です。ハニカム構造を採用することにより、触媒性能と圧力損失の相反する問題を解決し、高性能&低圧損を両立しました。 それにより、風速が比較的大きい事務機器等の環境下でも、長期間にわたり優れた性能を発揮します。事務機器における環境規制に対応したVOC対策仕様も別途取り揃えております。

オゾン分解反応機構:
Step1:O₃ + M(触媒) → M-O + O₂
Step2:  M-O + O₃ → M + 2O₂

オゾン分解の仕組み

触媒の効果でオゾン濃度はどう変化する?

オゾン分解グラフ

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