耐ハロゲン触媒・耐硫黄触媒
耐ハロゲン触媒
ハロゲン化合物は無機、有機化合物に関わらず、ppm程度濃度共存下でも触媒性能を低下させます。
触媒毒の蓄積性は無く、劣化機構としてはハロゲン類の一時的な吸着作用に起因するものと考えられます。一般的には排ガス中にハロゲン化合物が存在しなくなれば、ほとんどの触媒性能は回復します。
当社では担体成分を改良することによりハロゲン共存下の炭化水素分解性能を向上させた耐ハロゲン触媒をラインナップしています。
触媒ラインナップ
触媒名 | 耐ハロゲン触媒(NHH) |
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形状 | ハニカム状 |
セル数 | 200 cells/inch2 |
標準サイズ | 150×150tmm |
推奨触媒入口温度 | 350℃~ |
トリクロロエチレン(TCE)共存下での酢酸エチル(EA)分解性能への影響
耐硫黄触媒
通常の酸化触媒(Pt/Al2O3)では硫黄化合物は酸化されてSOxとなり担体を侵食し短期間で致命的なダメージを与えることが知られております。低濃度であれば反応温度昇温や触媒量の増加により対応可能であるものの、数百ppmのように高濃度の場合には担体に残留した硫黄は容易に除去できず、触媒成分の脱落を招くなどの永久的な被毒につながります。
当社では担体成分を改良することにより、硫黄耐久性能を向上させた耐硫黄触媒をラインナップしています。
触媒ラインナップ
触媒名 | 耐硫黄触媒 |
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形状 | ハニカム状 |
セル数 | 200 cells/inch2 |
標準サイズ | 150×150tmm |
推奨触媒入口温度 | 350℃~ |
耐久性テスト結果
通常の粒状酸化触媒(Pt/Al2O3)を硫黄含有の排ガス処理装置で5ヶ月間暴露したところ、粉化して原型を留めなかったが、担体成分を改良した耐硫黄触媒はほとんどダメージがなく触媒性能も維持していました。また、当社では耐硫黄触媒による高濃度硫黄含有排ガス処理2,000時間の連続耐久テストを実施し性能劣化がないことを確認しています。
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担当部門 | 環境触媒本部 |
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