従来型フィルタとの比較
従来フィルタにおける二次汚染の実態と酵素フィルタ採用による溶菌効果の検証のため、使用済みフィルタを走査型電子顕微鏡により解析を行いました。同一環境で使用されたそれぞれのフィルタのエア一次側、ろ材内部、二次側を観察することにより微生物汚染の状況を確認することができます。
1)飲料工場における検証
設置条件:フレッシュジュース充填ラインで約6ヶ月間使用したHEPAフィルタ
上流側
フィルタ一次側においてはどちらのフィルタも捕集されたダストが観察されますが、従来HEPAでは細菌も生存していることが分かります。
ろ材中流域
従来HEPAでは上流側の細菌が時間とともに増殖し、二次汚染を引き起こしていました。一方酵素HEPAはろ材の繊維のみが観察され細菌は観察されませんでした。
下流側
従来HEPAはエアの吹き出し側でも細菌が観察されました。クリーンエリアへの微生物の放出があったことが認められます。酵素HEPAでは中流域同様に、ろ材の繊維のみが観察され細菌は観察されませんでしたので、充填ラインの清浄度は保たれておりました。
2)医療施設における検証
設置条件:大学付属病院の手術室で約8ヶ月間使用したHEPAフィルタ
上流側
飲料工場の事例と同様に、フィルタ一次側においてはどちらのフィルタも捕集されたダストが観察されます。
ろ材中流域
従来HEPAでは細菌の増殖が確認されました。一方酵素HEPAはろ材の繊維のみが観察され細菌は観察されませんでした。
下流側
従来HEPAは下流側でも細菌が観察されましたが、酵素HEPAでは中流域同様、ろ材の繊維のみが観察され細菌は観察されませんでしたので、微生物の二次汚染を確実に防止するという結果が得られました。
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