酵素フィルタ導入事例-医療施設
病院には体の不調を持つ人びとが集まり、様々な病原菌が浮遊することが容易に想像できます。抵抗力の弱った入院患者や外来患者が別の人が持ち込んだ細菌やウイルスに感染して、ときには重篤な状況に陥ることがあります。これらの感染経路は空気感染や飛沫感染、接触感染です。手術室や集中治療室(ICU)といった清浄区域はもとより病室や待合ロビーでも安心して過ごすために酵素フィルタの導入で、主に空気感染のリスクを大きく低減させることが可能です。

写真1

写真2
写真1と2はある基幹病院の手術室で約8ヶ月間にわたり使用されたHEPAフィルタの電子顕微鏡写真です。複数のHEPAフィルタが装備されていましたので、半数は従来のHEPAフィルタとし、酵素HEPAフィルタとあわせて同一条件で運用しています。従来型HEPAフィルタ(写真1)のろ材内部では捕集された細菌が二次汚染を引きおこし中流域に達していることがわかりました。一方、酵素HEPAフィルタ(写真2)では二次汚染は発生せず、ろ材はクリーンに保たれています。

写真3

写真4
写真3~4は、別の病院の集中治療室(ICU)や待合エリアで二次汚染をおこした従来型フィルタの画像です。
写真5
写真5は人工透析室系統に設置した酵素中性能フィルタが、捕集した細菌を溶解している画像です。
昨今のいわゆる病院経営の厳しさから感染防止に積極的な予算配分をためらう機関があることはたしかですが、弊社は次のように考えます。酵素フィルタは自動車にたとえるとアンチロックブレーキやエアバッグの役割を担うもので、普段はその存在すら気に留めることがありませんが、いざというときに確実に危険を回避します。問題が起きる可能性があっても、それがいつ来るのか見えないリスクに対して安全をご提供します。
酵素フィルタは、建物の空調ラインや空気清浄機のような室内で使用する機器に装着します。従前のフィルタから置き換えるだけですので、新たな工事や機器の購入は基本的に必要ありません。弊社ではお客様に応じて、最適な酵素フィルタを設計・供給しております。また、浮遊菌測定やフィルタの二次汚染解析も行っております。
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