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二酸化炭素(CO₂)吸脱着材

CO₂吸着触媒

型番 NCA-03

湿気に強くカーボンリサイクルが可能なCO₂吸着材

製品概要

地球温暖化の大きな原因にもなっている温室効果ガスである二酸化炭素(CO₂)を吸着します。吸着したCO₂は、材を加熱する事で脱着する為、カーボンリサイクルを実現出来る可能性があります。

製品の特徴

  • 湿度の影響が少ない
  • 低い温度帯で脱着可能
  • 低濃度域における高吸着性能

製品仕様

サイズ、セル密度など用途に合わせて選択いただけます。ペレット(粒状)でのご提供も可能です。

   
タイプ ハニカム状・粒状
材質 無機系金属酸化物
サイズ

任意のサイズに対応

※用途に合わせてご指定ください

二酸化炭素 (CO₂) ってどんな気体?

phc 03

二酸化炭素(CO₂)は一般的には炭酸ガスと呼ばれている無色無臭の気体です。こう聞くと害のない気体に聞こえるかもしれませんが、CO₂は地球の表面温度を高める性質を持つ「温室効果ガス」の一つで、近年の地球温暖化の最大の原因は大気中のCO₂濃度が増えたことによるものとされています。そのため、各国でCO₂の排出量を減らす取り組みがなされています。

大気中のCO₂濃度はなぜ増えたのか?

CO₂増加の背景には産業の発展と、現在の豊かな暮らしがあります。 18世紀の産業革命を機に石炭や石油、天然ガスなどの化石燃料をエネルギー源として使用するようになり、これらの化石燃料を燃やすことで 大気中に大量のCO₂が排出され、CO₂濃度は年々増加。さらに、化石 燃料は時代と共に工業だけでなく、人々の身近な生活にもなくてはならないものとなっていきました。中でもガソリンや石油は、車や暖房器具などの燃料として長期に渡って使用され、現在の人々の豊かな暮らしを支えています。こうして化石燃料をエネルギーとして使用することで、世界的にCO₂の排出量が増加して行く一方、CO₂を吸収し地球温暖化 防止に大きく貢献してくれるはずの森林の面積が、急激に減少してしまったこともCO₂増加の大きな要因となってしまいました。

人体への影響

CO₂は私たちの周囲の空気中に常に存在し、人や動物の呼吸からもCO₂が排出されます。空気中のCO₂が大量に発生すると酸素不足となり、以下のような健康被害を伴う恐れがあります。

CO₂濃度と不快感および健康被害の関係

   
CO₂濃度 生体に対する影響・作用など
~450 ppm 一般的な大気濃度
~700 ppm 長時間滞在しても健康上は特に問題の無いレベル
~1,000 ppm 健康に被害は無いが不快感を感ずる人が出てくる
~2,000 ppm 眠くなる人が多くなるなど体調の変化が見られ始める
~3,000 ppm 肩こりや頭痛を感じる人が出るなど健康被害の一歩手前
3,000 ppm~ 頭痛、めまいなどの症状が出て、長時間では健康被害を及ぼす可能性有り

CO₂が再利用できるってほんと?カーボンリサイクルとは。

日本政府は、2050年までにカーボンニュートラルを目指すことを宣言し、省エネルギーを徹底すると共に、再生可能エネルギーを最大限利用する方針となりました。カーボンリサイクルとは、CO2を炭素資源カーボン)と捉えて回収し、化学品や燃料、鉱物などに再利用する取り組みです。

CO₂吸着の仕組み

一般的なCO₂吸着材料としては、ゼオライト系が広く知られていますが、水分の影響により性能が大きく低下する問題がありました。弊社のCO₂吸脱着材は水分の影響を受けにくく、高湿度環境下においても高いCO₂吸着性能を持ち、大気中からのCO₂を効率よく回収(DAC:Direct Air Capture)することができます。

CO₂吸脱着システム

CO2の回収/利用(CCU)については、下図の通り吸着層で大気中のCO2を吸着した後、脱着層で加熱する事によりCO2吸脱着材からCO2が脱離 します。1つのシステムで実現可能なので、装置の小型化が実現可能です。

CO2脱着システム

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